公務員の今後の課題は?
実はブラック会社真っ青のトップダウン方式を絶賛採用中の地方公務員。一時期はTVに新聞に『楽で給料沢山貰える』と散々叩かれた【地方公務員】ですが、実際はブラック会社顔負けの『ブラック度合い』の高い場所でもあります。【いじめ】や【パワハラ】なんて日常茶飯事。報道されないだけですね。地方公務員が内部告発なんてしようものなら自分のクビが危うい訳ですから、みんな見て見ぬふりです。
なんででしょうね?
先ずは【地方公務員】のブラック度合いを紐解いてみましょうか。
仕事は増えるが職員は減る
スポンサードリンク
地方公務員、特に市役所の職員数は年々、減少の一途を辿っています。各自治体は税収が下がっているので【人件費削減】を目的として職員数を減らしているからですね。しかし【市役所】のお仕事は、一方で多様化してきてもいます。
例えば・・・
定年を迎えた高齢者が増えれば、給与からの税収は下がりますよね。そして『福祉』を利用するので『福祉』の仕事は増える訳です。
一概に『福祉』といっても、福祉の仕事は多種多用です。生活保護や介護保険、介護支援とかもそうですね。これから先は高齢化社会になるので、必ず増えるはず。
仕事は増えるけど、人を雇うお金は少なくなるので、職員に払う給与が無い。だから職員数を減らす。職員の負担が増える。サービスの質が低下する。
・・・悪循環ですね・・・
ブラックの原因は業務内容だけか?
業務内容が多様化しても『ヤル気』があれば乗り切れるんじゃない?給与水準も低い訳じゃないし。どの会社だって残業くらいあるし、贅沢ばっかり言ってるから【地方公務員】は叩かれるんだよ。
・・・こういう風に思っている人も多いハズです。しかし【業務内容】ではなく【人間関係】にこそ、【ブラック度合】が隠れています。
絶対的な年功序列と上司
公務員全般に言えることですが、基本的に上司の意見は【絶対】です。これは地方公務員法に定められている事であり、地方公務員法第32条に『職員は、その職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則及び地方公共団体の機関の定める規定に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない。』と記載があります。平たく言うと、『上司の言う事は絶対な』って定めてるんですね。
ここがポイントですね。地方公務員は性質上、一貫性があって正確に仕事をこなさなければならないので、こういったトップダウン方式の指示系統を持たなければなりません。
仕事上の書類も・・・ 担当者→係長→課長→部長(場合によっては市長まで続く) と判子を貰わなければ仕事が完了しません。
それ故に、【上司】が性質上、権力を掌握しますよね。地方公務員法第32条によって、上司に逆らってはイケナイからです。権力を掌握した上司は、『自分自身が強くなった』と勘違いし、パワハラに走ったり、自身の周りの部下を都合の良い人間で固めたりすることもあります。
仕事上の書類も、上司に嫌われたら判子を押してもらえなくなりますよね。
例えば、句読点の場所が違う、フォントの大きさが違う、見にくい。といった理由で上司が判子を押さなければ仕事上の書類が進まない。
この仕事上の性質を悪用すれば、【上司】はいくらでも自分以下の役職の人にはパワハラが出来る訳です。周りの職員も自分がパワハラされると仕事が進まなくなるので、見て見ぬふりをします。
よって、地方公務員は体質的に【パワハラ】・【アルハラ】・【セクハラ】は非常に横行しやすい上にバレにくいと言えるでしょう。
実は【人間関係】が原因の自殺・鬱病も多いです。
世間からの風当たり
なにかと世間からの風当たりも強いですね。給与や待遇については、一昔前にTV、新聞で大バッシングされた記憶が新しいはずです。確かに待遇は世の中小企業に優っている部分も多いのが事実です。不祥事の際のメディア露出も大きな点ですね。あってはイケナイ事ですが、不祥事が起きる場合もあります。これは民間企業でも同じことですが、公務員が不祥事を起こした場合は、なにかとニュースになり国民全体から叩かれることとなります。現場の人にとっては、ブラック以外の何ものでもないことでしょう。
今後はどうすれば良いのか?
人間は弱いもので、なにかと答えを求めようとしますが、答は中々出ないものでもあります。特に【地方公務員】は、性質上、年功序列が根強く残っているので、『一人一人』の意識を改革する以外の術はないです。人口減少で減り続ける税収に、逆に増加する仕事量。これは数年単位では変えようがないんです。税収が上がらなければ職員数を増やすことが出来ないならば、職員一人一人の意識を改革して、パワハラ・アルハラ・セクハラの撲滅を図って『働きやすい職場』・『魅力的な職場』にするしかないのです。
給与以外に魅力を感じる職場ですね。これに変えて行くしかない。
まとめ
変えよう、変えようと言っても、トップダウン方式ですから、急激に変えるのは正直ムズカシイですよね。だからと言って何もしない手は無いんです。今後は【公務員】の安定神話なんて崩れ去ります。おそらく今後はAIの台頭により、単純な仕事は減少すると思われますので、その時にこそ、一人一人の意識を改革するチャンスだと思われます。AIが台頭して来た時代だからこそ、我々人間は【思考力】を活かして生きて行かなければならないんです。人間一人一人の能力は限られたものですし、正直AIには敵いません。だからこそ、一人一人の意識を改革して、働きやすい職場・魅力的な職場に変えていくしかないんです。
権力を掌握するの別に悪いコトじゃない。掌握したがるのも悪いコトでもないです。ただ、権力を掌握したあとに、権力にアグラをかいてはイケナイ。絶対!
権力の上に正座して不足の美や詫び錆を見出すのが本質だと思います。
権力の上にアグラをかいて、コレは部下のせい。私は指示していません。言った覚えもありません。なんてのはもっての外です。
権力を掌握したいのなら、まず自分が品行方正で他の見本となるような人間にならなくてはなりません。
興味がある方はこちらもどうぞ。
スポンサードリンク
Your Message