1560年【超有名】桶狭間の合戦 織田VS今川
日本で一、二を争うぐらいの有名な合戦ですね。この合戦は1560年に起きましたが、この時、【織田信長】は、尾張の国を統一したばかりの時期でありました。
そして、この合戦で『海道一の弓取り』と勇名を轟かせていた【今川義元】を討取り、【織田信長】は、国内外に勇名を馳せ、天下統一の足場固めを始めた時期でもあります。
天下に近い男がまさかの敗北
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ゲーム等の影響で【今川義元】は公家かぶれのおじゃるな人と思われがちですが、当時は天下に近い有力な大名の一人でした。そんな【今川義元】が上洛するための進路上に拠点を構えていた【織田信長】を撃破して、上洛しようと考えたのは自然な事です。
当時【織田信長】は、尾張の国をやっとこさ統一した、云わば『無名の大名になりたての若造』だったからです。【今川義元】にしたら、【織田信長】は、弱小国の一大名に過ぎなかったのですが、この合戦以降【織田信長】は天下に名を轟かす大名に成長していきます。
決戦の当日、【今川義元】は、旗本以外の大軍を二手に分けて、織田軍の前線の『鷲津砦』、『丸根砦』に進軍させます。その頃、【織田信長】は、一番大きい砦の『善照寺』に入ります。
【今川義元】は、労せず『鷲津砦』、『丸根砦』を攻略、占拠します。最前線である『鷲津砦』、『丸根砦』を攻略された【織田信長】は、兵を『中嶋砦』へと進めます。戦上手の【今川義元】は、モチロン【織田信長】の動きは把握していました。『鷲津砦』、『丸根砦』の最前線の砦が墜ちれば、次は『中嶋砦』
彼は、織田軍の少数の兵では『中嶋砦』を死守するのが精一杯だと思った事でしょう。
まさか、その少数の兵で自らの本陣に突撃してくるとは夢にも思ってもいなかったはずです。
そのとき【今川義元】は、旗本500余騎と『桶狭間山』で、戦勝報告を受けながら休憩をとっていました。抜け目の無い【今川義元】は、ただ休憩をとっていた訳ではなく、前線の『中嶋砦』、『善照寺』に対して、先鋒の兵を既に布陣させていました。
歴史が大きく動いた衝撃の瞬間
【織田信長】が少数の兵を引き連れ『中嶋砦』から出撃します。
『敵の攻撃を受けたら引け、敵が引けば追撃せよ。敵は夜間行軍をして疲れているが、こちらに疲れはない』
『中嶋砦』の目と鼻の先に居る【今川義元】の先鋒軍に攻撃を下知、進軍途中でまさかの豪雨に襲われますが、無視して真っ向から突撃します。
その一方、【今川義元】は、一応の押さえで布陣はしたものの・・・
まさか真昼間に、しかも低所から高所へ、更に真正面から、多勢に無勢の少数が突撃を仕掛けてくるなんて思いもよらず、豪雨を受けた直後でもあり、心に隙があったのかもしれません。先鋒軍はアッサリと崩れ、大混乱に陥ります。
それほど【織田信長】の突撃は、当時の合戦のセオリーを完全に『無視』した無謀な突撃だったのです。
崩れた先鋒軍に連なり【今川義元】の本陣の旗本も崩れます。突撃中に【今川義元】の旗本を見つけた【織田信長】は、そのまま【今川義元】を討取ります。
『海道一の弓取り』とまで言われた【今川義元】は、旗本を立て直す間もなく、殿(しんがり)を立てる間もなく、壊走状態に陥り、あっけない最後を遂げます。
このニュースは当時、かなりの衝撃だったに違いません。天下の有力者が、無名の若造に討たれたからです。その衝撃と同時に、【織田信長】の名が全国に知れ渡った瞬間でもありました。
まとめ
天下に近い有力者の一人、【今川義元】のあっけないとも云われる最後ですが、彼は決して無能だったわけでなく、むしろかなり有能な人物でありました。
有能な人物であるが故に、当時の人々はかなりの衝撃をうけたはずです。有能な人物の裏をかいて、当時の合戦セオリーを完全に無視して突撃を敢行した【織田信長】
彼は事前に、天候を予測していた。とか、【今川義元】が休憩するように、地元の農民に酒を差し入れするように策を使った。など、色々諸説があります。
以外と知られていないのが、
【織田信長】は【今川義元】に勝てると思っていなかった。程よいところで降伏しようと考えていたが、降伏の条件を良くするために、【今川義元】の鼻先を攻撃しようと突撃したら、思いもよらず相手の軍が壊走して
「・・・コレ、イケるんじゃね?」と、本陣にそのまま突撃したら【今川義元】討取れた。
なんて説もあります。
桶狭間の合戦が有名過ぎて、【織田信長】は奇襲戦が得意だとか、少数で大軍を討つのが得意だというイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、それは間違いで【織田信長】が少数で奇襲を敢行したのは、この合戦のみです。実は【織田信長】は、かなりの現実主義者で、自軍の兵数が敵軍の兵数より少ない場合は、決して合戦を仕掛けなかった手堅い人物だったんですね。
両者の思惑はどうあれ、天下有数の実力者を見事な奇襲戦で打ち破った【織田信長】の飛躍はここから始まっていきます。
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