居合刀と真剣の違い
今回は【居合刀】と【真剣】の
違いを考察してみましょう。
これは人によって考え方に
大きな違いがあります。
大多数の人は
居合刀=斬れない刀
真剣=斬れる刀
この様に考える人が多いです。
しかし、下記の様に考える人もいます。
居合刀=斬れても斬れなくても
【居合道】に使うならば
全て【居合刀】である。
結論から言えば
どちらも正しいですね。
しかし、近年は、居合刀と言えば
斬れない稽古用の物を指す場合が
多数です。
それでは、【居合刀】と【真剣】の
違いをまとめてみましょう。
※ここでは【居合刀】は斬れない
ものと定義して書きます。
居合刀とは?
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居合刀は、稽古用で斬れないと
言っても、拵え(鞘・鐔・下緒等)が、
真剣と同一の物か、ほぼ同じ物を
使用して製作された物です。
要は『刃』の部分と『柄』の
一部分以外は、ほぼ真剣です。
柄の部分は、稽古用により強度を
出すために『目釘』という部品を
真剣とは異なった止め方をしている
場合が殆どです。
真剣と違い、分解することを
前提には製作されていません。
破損等の原因になりますので
絶対に止めましょう。
高価なオーダー品になると
刃紋や鐔、目貫等を自分の好みで
選べる物もあります。
真剣とは?
ご存知の通り、『斬れる刀』です。
【日本刀】の大きな特徴として
分解が出来ることです。
代表的な部品は
『鐔』・『目貫』・『柄頭』等です。
これらの部品は、美術的な価値も
高い物が多く、博物館に単体で
展示される事もしばしばあります。
余り知られていませんが
【日本刀】は、大まかに、
重量、長さ等が一本一本違います。
ピッタリ同じ物は存在しません。
全てが手作りの物ですから、
『鐔』・『鞘』等は、
その【日本刀】に合うように
作成された物になります。
昔の好事家は一本の日本刀に対して
何種類もの鐔や鞘を用意し
たまに交換したりしていた様ですね。
まとめ
ざっくりと
居合刀=斬れない、稽古用
真剣=斬れる
上記の様な認識で間違いはありません。
余談ですが、真剣を所持するには
『登録証』の名義変更が必要です。
『登録証』は、真剣一本一本に必ず
付いています。購入した場合は
名義変更を忘れずに行いましょう。
居合刀は『登録証』はありません。
買おうと思えば簡単に買えます。
ただし、居合刀はあくまでも
【居合道】の稽古用の物です。
『模造刀』とは違うので
注意して下さい。
『模造刀』は【居合道】の稽古用に
作られていない物が
全てと言って良いでしょう。
つなわち、稽古に適した強度が
ありません。
『模造刀』は、一般に観賞用として
製作された物が殆どです。
その代わりに安価なものが多いです。
強度の無い物での稽古や素振りは
自身だけでなく、周囲に危害を及ぼす
結果になりますので
【居合道】の稽古は
必ず『居合刀』を使用しましょう。
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